ハイキング・展望台


モン・ブランの展望で有名なエギュー・ド・ミディ展望台をはじめとしてあちこちに展望台があり
アルプスの山並み、氷河の落ちる様子を簡単に目の前に楽しむことが出来ます、またこれらの展望台を中心にしてハイキングや登山のルートが開かれていて冬になるとスキーのコースに連ながっているのです。


エギュ・ド・ミディ展望台

エギュー・ド・ミディ展望台はモン・ブランを最も目近に眺めることの出来る展望台です、高度が富士山より高い3842メートルにあり、モン・ブランだけではなくヨーロッパアルプスの数々の名峰を見ることが出来ます。


エギュ・ド・ミディ展望台より
モン・ブランは目の前こせまります、頂上まで直線距離にして約5キロメートルほど
しかありません。
ヴァレー・ブランシェを降りる人、イタリア側のエルブロンネルを目指して雪原を歩く人、
けわしいモン・ブランを登っている人たちの姿を追うことが出来ます。








エギュー・ド・ミディ展望台より
グランドジョラスを眺めます。奥の三角形のピークの壁がヨーロッパアルプスの三大北壁の一つに数えられているグランドジョラスの北壁です、手前の三角形の岩はダン・ド・ジュアン(巨人の牙)で雷の巣と言われています。



エギュー・ド・ミディ展望台より
イタリア側を眺めると、イタリアの秘境グラン・パラディーソの山塊が広がります、
いかにも人間を寄せ付けないぞ!!と言った風格があります。



エギュー・ド・ド・ミディからヴァレーブランシュの上をまたいでエルブロンネルへ行く通称空中散歩と呼ばれている赤い色の4人乗りのゴンドラがあり、風のない天気のよい時にだけ運行をしています、これに乗れたら大変幸運です、イタリア側へ少し入るのでパスポートを持っていった方がよいでしょう。



モンタンヴェール展望台

シャモニーの町から登山電車で登ってくるとヴァレー・ブランシュ氷河の末端近くにあるメール・ド・グラスの展望台へ到着します。

モンタンヴェール展望台
今は、エギュ・ド・ミデイの展望台が一番有名になっていますが以前はこのメール・ド・グラス(氷の海)を眺めるこの展望台がヨーロッパで指折りの名所だったのです。
ゴンドラに乗り換えて氷河をくり貫いて作った穴の中へ降りることが出来ます。
展望台の周りにはホテルや鉱石展示室、自然展示館などもがあります。

望遠鏡で氷河の上をたどると氷上の登山訓練をしている人の姿を見つけることが出来るでしょう。
ここは雪が少なくなった時、エギュ・ド・ミディを出発をしたヴァレー・ブランシュのスキー滑降の終点でもあります。




モンタンヴェール展望台から少し登ってグランド・ジョラスを眺める
展望台から少し山を登ると展望がさらに開け、メール・ド・グラスが広がり、グランドジョラスの北壁が目の前に広がります。

*少し体力のある方はクーヴェクルの小屋まで氷上を歩いてみるとよいでしょう。(必ずガイドをつけること)




ブレヴァン展望台

シャモニーの町からブレヴァンを眺める、
この頂上に展望台があります。
モン・ブランとは反対側に切り立っているのがこの岩山、ブレヴァン(2525メートル)です、サン・ミッシェル教会の横の坂を上るとケーブルカーの駅があり中間の駅のプラン・プラを乗り継いでここまで登ってきます。

ここからはモン・ブランを少し離れて対面から眺めることになり、モン・ブランの山塊の殆どを見渡すことが出来る素晴らしい展望台です。

シーズン中にエギュー・ド・ミディのケーブルカーが混雑している時などはこの展望台へ登るとよい
でしょう。
ブレヴァン展望台のレストラン
真下に見える谷底がシャモニーの町です。
このレストランを突き抜けて反対側に出て、さらに右の小高い岩山を登るとそこが頂上です、モン・ブラン・マッシフの山々の名前を入れたプレートがあります。
冬はここから、中間駅のプランプラまでカールを滑り降りる急なコースがあります。


グランモンテ展望台

シャモニーの町から少し奥のアルゼンチエールの町にあるこの展望台は、氷の冠をかぶったヴェルト(4123メートル)へ直線距離にして1.5キロメートル。シーズンのトップを切ってスキーの滑りが可能となるので冬のほうが賑あう展望台なのです。

ロニヤン経由でボシャの窓に立ってモン・ブランを眺める
シャモニー針峰を縦の位置から眺めることになります、このボシャの窓の位置には冬の間にスキーでしか来ることができない、足元は1000メートル以上の絶壁になっていて、ここから落ちたら1000メートル以上何もぶつからないで氷河に到着します。
右下の谷間のシャモニーの街には日の光は未だ射していません。
遠くの一番高い山がモン・ブランです。

グラン・モンテ展望台下のロニアン・アルゼンチエール氷河
日が翳り氷が締まり始める午後おそく頃からロニアン氷河とアルゼンチエール氷河を横切って山小屋へ向かって居るパーティがあります。
シャルドネ・アルゼンチエール、トリオレの峰々がせまり、スイス・イタリア・フランスの三カ国の国籍をもつモン・デュランも奥ほうで厳しい表情を見せています。




                             ロニアン氷河の末端
氷河の末端近く、氷の割れ目などは緑色の不思議な色をしていて、時には大きな音を立てて氷の柱が崩れ落ちる様子を目にすることも出来ます。















バルム峠

スイスとの国境にあるこの峠にはスキー用のリフトを利用して登ってきます、展望台はありませんが赤い窓が目印の小屋が一つあります。
小屋の手前に、大きさが日本で住宅の敷地の境界を示すくらいの大きさの境界石があって、赤い字でスイスと書いてあるのでこの石をまたいで笑いながら写真を撮っている人が大勢います。
このあたりのスイス側の斜面にはお花畑が広がりマーモットの姿も多く可愛い姿をよく見かけることが出来ます。

フランスの羊が、スイス側の草を食べて大きくなり、イタリア側で子羊を生んだ・・・・この子羊の国籍は?

バルム峠からモン・ブランを眺める
スイスとの国境にあるバルム峠からはモン・ブランは遠くなります。モン・ブラン山塊をめぐるツール・ド・モン・ブランはここで終点になります。

この峠からゴンドラの乗り場まではお花畑が続いているのでゆっくり降りるとよいでしょう。
バルムの小屋
国境に立つバルムの小屋、ここにはコーヒー・ビール、軽食などがあります。
峠なのでいつも強い風が吹いていて、結構寒いのです。






エモッソン湖
バルム峠からスイスへ少し入るとスイスのエモッソン湖(人口湖)が見えてきます。
湖の更に奥深くに恐竜の足跡の化石があるので有名なのですがそこまで行くのには夏の間の残雪の少ない短い期間だけしか行くことが出来ません。

バルム峠のこのあたりは少し陽だまりにもなる場所がありお花畑が広がっています。


ヴァレー・ブランシュ

                   ヴァレー・ブランシュを滑る時は必ずガイドをつけてください)

ヴァレー・ブランシュの滑降開始
エギュー・ド・ミディ展望台の真下のナイフ・リッジをくだり、長い滑降が始まります。
全体的にはなだらかな滑りですが深雪なかの長い滑りになり体力・脚力が要ります、3・4ケ所の氷河の崩れたところ、やクレバス(割れ目)は雪の状況によってはなかなか大変な場所になります。
ヴァレーブランシュの滑り
振る返ると岩の上に今、降りてきたばかりのエギュー・ド・ミディが見えて相当下ってきたことがわかります。
正面遠くに見える岩がイタリアの国境、エルブロンネルです。
ヴァレー・ブランシュの滑り
グランドジョラスの北壁を眺めながらの長い長い滑りをします。
終点はモンタンヴェールですが、氷河と雪の状況では、シャモニーの町の中のプラナーまで降りることが出来ます。
ヴァレー・ブランシュの滑り
ヴァレー・ブランシュの最後の滑りはメール・ド・グラスのなだらかな、しかし長い長い滑りになります。
初夏の頃には氷河の表面が少し解け始めるので氷河の上にある落石と緑色や真っ青な不思議な色をした水溜りを避けながら滑ることになります。


モンブランの麓街シャモニーへ戻ります

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