山岳ホテル

ツエルマットへ行く機会があったら、是非とも一度は山岳ホテルに宿泊をしたいものです。天気さへよければ、朝昼晩と、いずれも素晴らしいマッターホルンをはじめ周囲の4千メートル級の山々を眺めながらの一泊は忘れることのできない思い出となることは間違いありません。
山岳ホテルと言っても食事はもちろん部屋の設備も町のホテルと比べても遜色はありません、夕食のときなど、ハイキングのときにすれ違った人達が隣のテーブルにいたりして話が弾んだりすることもあります。

リュッフェル・アルプ・ホテル
ツエルマットの財閥グループに入り、全く新しく改装され超豪華ホテルに大変身をしました。
ゴルナグラート行きの登山電車が森林地帯を抜け出て先ず停まるのがリュッフエル・アルプ駅、いかにもお金持ちそうな人達が下車します、駅にはポーターが出迎え専用の小さな列車(?)に乗り換えてホテルまで送ります。
高度はちょうど2000メートルです、血圧など健康上も全く問題はありません。プール・夜間照明つきテニスコートがあり
景色は申し分なし、贅沢この上の無い山岳ホテルです。

リュッフェル・ベルグ・ホテル
リュッフエル・アルプの次の駅がリュッフエルベルグの駅、駅舎の少し下の方にある赤い窓の建物がこのホテルです。
創立は1853年、登山鉄道の開通はそのあとです。

ゴルナグラートからのゆっくりのハイキングで時間がかかり少し遅くなり、暗くなってもこの赤い窓の建物が遠くから見えてくるので安心して降りてこれます。ダイニングルームからはマッターホルンはもちろん、ヴァイスホルンまでがとても近くに見えて素晴らしい夕食となることでしょう。
周囲にはマーモットの巣が沢山ありますので、夕方になり近くに人の気配が少なくなるとマーモットの親子が姿を現します。


クルムホテル

登山電車の終点3100メートルにある有名なホテルです。
このホテルに泊まると夜中に山で遭難した人の幽霊が出るという噂があります、実はこのホテルのディナーがとても美味しい、ワインが美味しい、外を見れば夕日に輝く、ブライトホルン、モンテローザの峰々、これで、‘食事を控えめ’何てとても出来たものではありません、つい、ワインのボトルが空になります、・・・そしてベッドに入る、ここは空気の薄い3000メートル、このような条件が揃えば、夜中に幽霊も出るし、誰かが胸の上に乗ってくるのは当然のこと、となるのです。
このホテルのキャフエテリアは、大衆的なセルフ・サーヴィスになっていて、特に冬はスキー客の昼飯や休息の場所となっています。
ここには、ツエルマットなどの町のレストランンのメニューには無い‘レヴァー団子’の入ったスープ‘クネーデルズッペ’があります、南ドイツの代表的な家庭料理のこのスープは身体fがとても温まります,塩辛いターゲス・スッペに比べてはるかに薄味です。
残念ながら、冬の間しかありません。

                                                                                  写真: クルムホテルより・・・・朝日に輝きはじめたくマッターホルン                        

シュヴァルツゼー・ホテル
マッターホルン登山のとっつきにあるこのホテルは、ケーブルカーを降りてすぐ目の前にあります、マッターホルンは、目の前、見上げれば山の岩の様子までが一つ一つ手に取るように見える位置にあります。
又一段と、ダン・ブランシュが迫り‘人食い山’を実感させてくれます。
周囲には散策に適した細い道が沢山あり自由にお花畑の中を歩くことが出来ます、少し下の方に残雪の残るワルツゼーがあります小さな礼拝堂を訪ねて、池の周りを一周してみたいものです。
この池には小さな魚(多分鱒)がいます、パンくずをやると争そって食べます、餌さの少ないこのような池で生きてゆくのは大変なことなのでしょう。
ここの小さな丘の斜面の一角にエーデルワイスが咲く場所があるのですが、ケーブルカーの工事が始まり、うまく生き延びているかどうか少し心配です。

ベルグハス・グリューンゼー
  グリューンゼー(グリーンジーゼーと間違えやすい)のそばにあるハイカー向けのたった一軒の宿泊所です。
登山電車のリュッフエルアルプ駅を降りて一時間ほど歩かなくてはなりませんがとても静かで、ツエルマットの町のにぎやかなのが嘘のようです。
泊まらなくても、ここを基点にして周囲を歩いたりして休息に立ち寄るのもよいでしょう。







フルーエヒュッテ
スネッガ経由・ケーブルカーのブラウヘルト下車、約一時間ほど歩いてステリーゼー、池を横目に見てモレーンの石の中を歩いて最後に少し急な登りがあり、到着するのが2600メートルにあるフルーエヒュッテ、赤い窓が特徴なので、遠くからでも確認できます、遠く離れたシュヴァルツゼーからも見つけることができます、‘よくもマー、あんなところに’と驚かされます。
冬はスキーヤーの重要な休息のポイントになっていて、レストランはなかなか美味しいとの評判があり日本語のメニューも用意されています。
迫力のあるフインデル氷河はすぐそばなのですが、モレーンの蔭になっていて良く見えません、氷河への道はよく確認をして、注意して行く必要があります。

            写真:モレーンの上に建っているフルーヘヒュッテ





    

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