モン・ブラン



モン・ブランはシャモニーの街から直線距離にして約10キロメートルほどしかないので、望遠鏡で登山者の姿を追うことが出来るほどです。

写真の左から、黒いピークがケーブルカーで登ることが出来るエギュ・ード・ミディ3842メートル、右奥の平らな峰がタキュール、呪いの山(悪魔)モン・モディ、一番奥の丸いドームがモン・ブラン、その右が通常の登山ルートになるドーム・ド・グウテー、右端の三角はエギュー・ド・グウテーです、中央を流れ落ちているのがボソン氷河、とその右のタコナッ氷河、この両氷河は急流なので氷河というより氷滝といったほうがよいほどです。
各々の季節や時間によってその姿と色を変えてゆくモン・ブランは何時まで眺めていても飽きることがありません。

*少し古い本や案内書ではモン・ブランの高さを4807メートルと記していますが
2000年9月から新しく計測をした結果の4810メートルを使用しています。




モン・ブランは最高峰か?



         

今、モン・ブランはヨーロッパアルプス最高峰の座を降りようとしています。
ヨーロッパとアジアの境界にあるコーカサス(カフカス)山脈のエルブロズ(ELBROZ)5642メートルにその座を譲ろうとしているのです。
問題はカフカス山脈がヨーロッパに入るかどうかということにあります。
2005年11月スキーヤーの三浦 豪太氏がNHKの対談で‘ヨーロッパの最高峰のエルブロズを滑った・・・’と話しておられたことからも大勢はエルブロズにその座を譲るのはそれほど遠くないような気がしています。

(千葉 新氏より提供のエルブロズ山の8合目あたりの写真です)





シャモニーの町からモン・ブランなどを眺める

   
 町を少し離れるだけでモン・ブラン山塊が良く見えてきます。
右端の三角はエギュー・ド・グウテー、その左がドーム・ド・グウテー、その奥に見える小さなお饅頭がモン・ブラン。

並木の横は氷河の溶け水が流れるアルヴ川、この川はやがてレマン湖へと注のです。
この川に沿った道の散策を楽しむ人は大変多い


    シャモニーの町は谷間にあるので、町が暗くなってからでも高い山々は遅くまで残照に輝いています、しかも季節・気候条件・時間によってさまざまな色に変化をするので何時まで眺めていても飽きることはありません。
夕暮れのボソン氷河は厳しく不気味な様相を呈してきます。




 モン・ブランは町の中からもよく見えるのだが、少し高台にまで登るとその全容が更によく見えてきます。
一日に数メートルを流れ落ちるというボソン氷河やタコナッ氷河が目の前に急流を見せてくれます。

写真中央に小さな三角の岩山が二つ見えます、この岩の上にフランス山岳会の山小屋があるのですがこのような所までどのようにしてゆくのか不思議でなりません。


 街のサン・ミッシェル教会の後の小高い所に日本の富士吉田市との姉妹都市を記念してつくられたフジヨシダ・ジャルダン(富士吉田庭園)と呼ばれている広場があり町の人々に親しまれています。

ここからのモン・ブランの眺めは特に素晴らしく、しかも、教会から歩いても3・4分という近いところです。

写真には入っていないませんが、町からは頭しか見えなかった、ドリュウーの姿もよく見えます。





街の目抜き通りのJ・ヴァロー通りから眺めるモン・ブランは雪煙の中。



 街のサン・ミッシェル教会の後に見える岩山が2525メートルのブレヴァンです。
モン・ブランはちょうどブレヴァンの反対側になります。

 エギュ・ド・ドリューは街から眺めると立派な岩山に見えっますが大きなモン・ブラン山塊の中では単なる岩峰でしかないのです。後ろのヴェルト(写真では雲の中)は氷の冠をかぶってはるかに立派に見えます





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