シャモニーの街の中心バルマ広場
シャモニー・モン・ブランの街の中心はバルマ広場です。噴水がありカフェ・テラスのテーブルと椅子が並びます、手回しオルガン、帽子を前においてヴァイオリンの演奏、などなど、皆んなリラックスをして思い思いにヴァカンスを楽しんでいます。
この広場を中心に左の通りはパカール通り、右はJ・ヴァロー通り、両方合わせも 500メートルほどの通りにお店が並びます。 写真の左が郵便局、モン・ブランの初登頂にかかわったソシュールとバルマの像が見えます。 撮影場所の下をアルヴ川が流れています。 |
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我々日本人にとってシャモニーで一番頼りになるのが、もじゃもじゃ頭の
ベルナデットです。
夏と冬のシーズン中は観光協会の日本語デスクに座って観光案内はもちろん
伝言を預かったり、個人的な連絡を引き受けたりして対応に大童です。
‘来年もまた来ます’と言ういうと‘鬼が笑った’と言い返されます。
我々にとってシャモニーの名物はなんと言ってもベルナデットをおいて他にはないと
思います。
町の中心にあたるバルマ広場には、モン・ブランの登頂に成功をした者に賞金を
出すことにしたジュネーヴの科学者のオーラス・ベネディクト・ソシュールと
初登頂に成功をした地元の山案内人バルマの像があり、バルマの指差す先に
モン・ブランの頂上があります。
1786年8月8日、バルマと医者のパカールの二人が登頂に成功をしたのです。
ソシュールもその1年後に登頂をしています。
このモン・ブランの登頂が、幕開けとなって、この後、ヨーロッパ・アルプスの各峰々が
次々と登頂されるアルプス登山の黄金期を迎えることになるのです。
ちなみに、E・ウインパーによるマッターホルンの登頂は79年後の1865年になります。
バルマと一緒に初登頂をした医師のM・G・パカールの像は少し離れてただ一人座っています。
バルマは登頂に成功をしたあと、‘登ったのは自分独り‘パカールは俺が背負って登った’
と言いふらした、その上、有名な小説家A・デユーマもこの話を取り上げたので、当時はパカールはのけ者にされたのです。
その後、パカールが本当に登っていることがわかり、ソシュールとバルマの像が建ってから
100年の後にこのパカールの像が建てられました。
‘登った、登っていない’という人間臭い話はこの頃からすでに始まっていたのです。
最近の話題は、トモ・チェセンのローツエ南壁の単独登攀があります。
‘孤独の山’トモ・チェセン著、近藤 等訳、(山と渓谷社)はなかなか面白い読み物です。
写真・シャモニー観光協会より、
シャモニーのメイン・ストリートであるJ・ヴァロー通りとパカール通りの両側にはハム・ソーセージ・ワインの店、ブチック、スポーツ店、お土産の店、レストラン、ホテルが軒を並べています。両方の通りをあわせても500メートルもあるかないかの程度です、日本では見かけないものもあったりしてウインドウ・ショッピングもなかなか楽しいものです。 |
肉・ソーセージ・ハム屋 街のメイン・ストリートに入ると我々にはチョットなじみのない臭いが漂っていることがあります、ソーセージ・ハム・チーズのお店から匂ってくるのです、なにしろ、この短い通りに、これらの店が7・8軒も並んでいます、長さが2メートル、直径が30センチもある大きなハムがあるかと思えば、写真のように太腿そのもののハムが何本も天井からぶら下がっています。 又、これらの店には必ず美味しいワインも置いてあります。 |
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ナイフ屋 赤い柄に白い十字の印は、スイス・アーミーナイフ。 フランスのナイフは少しお洒落です、牡牛の頭や靴の印の入ったラグィオールなどがフランス製だが、値段も少し高価です。 王冠と三本指の印のオピネルのナイフは実用的なものから高級品までと幅が広い。 ナイフ・フォークのセットなど高級品も並んでいるのでウインドウショッピングには最適です。 最近は日本の出刃包丁などが高級品として並びはじめています。。 |
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チョコレート・ケーキ屋 この街には何故もこんなに多いのだろう?と思うのがチョコレート・ケーキ屋さんですコーヒー・紅茶などもだして喫茶店になっているところも多いし、まさに軒並みといったところです。秋深く、大きなマロンの砂糖煮が出るのはとても楽しみです。 写真にある長いパン‘バゲット’は大変美味しく、朝早く焼きたての暖かいのを買って来て朝飯にするのですが、残念ながら日持ちしなくて、翌日にはカチカチに硬くなっていて、上顎を傷つけてしまいます、硬くなったバゲットはチーズ・フオンデュで食べるので捨てることはありません。 *バゲットを半分に切ってくれる店もあります。 |
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スポーツ店 ヨーロッパで有名なスネルや・サングラスポーツなどの店をはじめ、主に登山・岩登り・スキー関係の専門の用品を取り扱う店が多いのもこの町の特徴です、これらの店は最先端のフアッションの服装を取り扱っています。 スキーのシーズンになると一斉にレンタル・スキーの店が開き、元スキー選手などの専門の担当者が客の身体に合ったスキーや靴を選んだり調整をしています。 シャモニーにはフランス国立スキー・登山学校(通称エンサ・ENSA)があり、専門の登山家・スキー選手・インストラクターを育てているのです。 |
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レストランのテラス 道路や広場にはテラスが並び、沢山の人が食事をしたり、飲み物を飲んでいます。 いかにも美味しそうに食べているので何を食べているのか?と横目で眺めて側を通り過ぎます。犬を連れている人も多いのですが、犬は椅子の下にうずくまってご主人の食事が終わるのを何時までもおとなしく待っています。 |
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サヴォア料理のレストラン シャモニーはフランスのサヴォア地方にあり、この地方の自慢の料理を出すレストランが沢山あります。 1・ラクレット:茹でたジャガイモにチーズを載せて焼いたもので、焼くための道具にいろいろな種類がある。 2・チーズフオンデュー:この地方のチーズでたべる。 3・ピエラー(ル):牛・鳥・豚を熱々に焼いた石の上で焼いて、いろいろな種類のソースで食べる。 いずれにしても、特産のチーズ・ハムソーセージ、新鮮な野菜・ですが,絶対に欠かせないのが、サヴォアのワインです。 |
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飲み物は・・・パステス・プレッション・ヴァン、ショウ パスティス; 真昼間から店を開いているバー(バール)は、日本のバーとは少し違い、サンドイッチやコーヒーなども出す喫茶店,軽食堂でもあります。 このバーで昼間、カウンターに寄りかかったり、高い腰掛席にのってチビリ・チビリとミルクを飲んでいる男を見かけることがあるのですが、これは水を加えるとミルクのような色に白濁するパスティスというウイキョウ(フランネル)の臭いが強いアルコールの度数の高い酒で、もともとはマルセイユの港町で水夫が愛飲していたものです。 ミルクを飲んでいるのではありません。 ビールかプレッションか? 隣の席では美味そうに生ビールを飲んでいるので、‘ビール’と注文をすると銘柄を質ねて缶ビールとコップを持ってくる、生ビールを注文する時は‘プレッション’と注文をします。シュルヴ・プレ(お願い)をつければ完璧です、‘汁粉呉れ’と覚えると良いそうですが`ぜんざい,呉れ’と間違えないようにしましょう。 ヴァン・ショウ: 文字通り、ホット・ワインです、アルコールの度数も低いので、女性にも最適です、身体がとても温まります。 |
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ホテル・オーベルジュ・ボア・プラン 町の中心から歩いても20分から30分の山の斜面にこのようなホテルがあります、 部屋の数は10程度、お金持ちの人たちの口に合うようにと料理は特に吟味されて、使われる野菜はすべてこのホテルの菜園で栽培をしたものが出されます。 モン・ブランの対面する斜面にあるこのホテルから眺めるモン・ブランは何時まで眺めていても飽きることはありません。 |
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土曜市場 毎週土曜日の朝、町の広場に市場が開きます、新鮮な野菜、果物、肉、肉製品チーズ、鶏鳥を目の前で丸焼きをしている店、衣料品、繊維製品から骨董品まで日用の品は殆どここで手に入れることが出来ます。 洗剤の実演などは言葉がわからなくても見ていると面白くてつい買ってしまいます、写真は魚屋さんです、シャモニーが山の中にあるせいか、魚屋さんの前は列を作るほどの繁盛ぶりです。 後ろの張り紙には、サン・ミッシェル産のムール貝と書いてあります。 *街に魚屋さんはなかったしスーパーにも生魚は殆どありませんでしたが最近はスーパーに並ぶようになりました。 |