ハイキング


グリュースゴッドの挨拶

展望台を中心にしてハイキングのコースが縦横に広がっています、ハイキングをしていると世界各国の人々とすれ違い、挨拶の言葉が交わされます、一番多いのはやはりスイス人の‘グリュッチェ’でしょう。
南ドイツの‘グリュースゴッド’もよく耳にします、スイスの国にはフランス語を話す地方もあるので‘ボン・ジュール’の挨拶もあります。
意外に少ないのは‘ハロー’‘ハーイ’です。
我々が日本人だとわかると‘コンニイチワ’と日本語で声をかけてくる子供たちもいます。
向こうから近づいて来る人が、どんな挨拶をするのか?どこの国の人だろうか?我々がと上手に‘グルッチェ’と発音できると大きな目玉を開いて驚く姿を見ながらのハイキングは楽しいものです。

老若男女沢山の人がハイキングを楽しんでいる


山の名前>を覚える

ハイキングをしながら周囲に見える峰々の名前や高さをを覚えると一段とハイキングが楽しくなります


ゴルナグラート展望台より眺めた山の名前

  右左二つの銀行あり・・・モンテローザからクライネマッターホルン迄の山の名前
                   先ずは、モンテローザを見つけて、視線を右に移してゆきます。

 クライネマッターホルン展望台・シュヴァルツゼーからの展望で見える山の名前

 松田落ち葉・・・・マッターホルンから右の方へヴァイスホルンシュまで山の名前

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山の高さを覚える

随分とこじつけて高さを覚えます。

花の名前

さまざまな高山植物の花々を高度・季節の違いで見ることになります、いくつかの代表的な花を覚えましょう。

アルプスの三大名花・・・・・アルペンローゼ、エーデルワイス、それにゲンチアナ。

アルペンローゼ

真っ赤な花を咲かせます,どちらかと言えば高度低く、潅木地帯で見かけます、実は、大体の方がアルペンローゼだと思ってみておられる花は‘ロートデンドロン’という石楠花(シャクナゲ)に似たツツジ科の植物でバラ科の花ではありません,英名でアルペンローゼと呼ばれているし、ここまで有名になるとどちらが本物か立場が入れ替わってしまっていますが、本当のアルペンローゼは‘ローサペンデュリナル’と言いますが数も少ないし、これも英名でアルペンローズ’と呼ばれているので話はますますややこしくなってしまいます。
いずれにしても、どちらもアルペンローゼです間違いはありませんが、2種類あることを知っておきましょう。

    ローサペンデュリナル ロートデンドロン (福永勝彦氏提供)


エーデルワイス

花がライオンの足に似ているところから‘レオンポディウム’と名づけられています。
この良く知られたエーデルワイスの花を一般のハイキング道を歩いていて見つけることが難しくなってからもう長くなりました。保護と増殖に力を入れてきた結果、最近はところどころで見つけることが出来るようになったとはいえ、その数はまだ少なく自分自身で見つけることは先ず無理でしょう。
植物園か街rの花屋の店頭で見ることになりそうです。

右の写真はブラウヘルトの崖下で福永昌子氏が撮影したもので大変珍しい。

(注・2005年、スイスでエーデルワイスの大量栽培に成功したというニュースが入りました。)



ゲンチアナ
リンドウ科のラッパ状の真っ青な美しい花ゲンチアナは種類も多く、高度さの大きいアルプスでは種類こそ違うものの雪解け間もなくの頃から夏遅くまで割合に長い期間よく見かける花です。大きなものは数センチ、小さなものは数ミリの真っ青な花をつけます、リキュールの‘スゥズ’はこの根っこの成分をとった精力酒です。この根っこが精力剤になることを見つけた
ローマ時代のゲンチアン候の名をとって、ゲンチアナと名ずけられています。





赤ちゃんの握りこぶし・・・・トロリウス・エウロパウエス
きんぽうげ科の黄色い花をあちこちで見かけます。
赤ちゃんの握りこぶしのような花・トロリウス・エウロパウエスは雄しべも雌しべも黄色い花弁に包まれていて見えません、この形から
‘グローブフラワー'とか‘バターボールフラワー’とか呼ばれています、この花を爪の先ででもポンポンとたたくと、花の中で蜜を吸っていた昆虫が驚いて飛び出してくることがあります。

強く・たくましく・・・・センペリビウム(弁慶草)
夏も終わり近く、太陽がガンガンと照りつける岩の、そのわずかな割れ目の中から、シャボテンのような、つくしのような感じで伸びてその先に花を咲かせています。‘よくも、まあー、こんなにしてまで!!’と感心します、弁慶のように強く逞しい、日本の‘弁慶草'の名が一番ふさわしい気がします。

綿すげ
ゴルナグラートから少し歩いて、ローテンボーデンとリユッフエルベルグに挟まれた池は逆さマッターホルンを移す池としても知られています。高度が2500メートル近くあるのに、ここの特殊な地形から、珍しい動植物が数多く見られます、池の周りは綿すげの群生地になっています。 
                             写真:綿すげの群生するリュッフエルゼー






















     
           アルプス・アザミ       悪魔の爪(フィテウマ) 福永勝彦氏撮影

キルシウム・スピノシスシムム
薄い黄色いのは葉・葉と花の
区別がつきにくい。直径10セン
チほどもあり、大きいのでよく
目立ち谷筋に多い。
タマシャジンは種類が多い。
花びらが細く折れ曲がった爪の形をしているのでトイフェルスクラレ(悪魔の爪)と言われる。

沢山あるハイキングコースから
マッターホルンを眺めながらゆっくりとハイキングを楽しむコースは網の目のように広がっています。

ゴルナグラートからリュフエルベルグへ下るコースはハイキングの銀座コースです。

シュヴァルツゼーーからツムート部落へ下りるコースはマッターホルンの北壁と氷河の厚さに感動しながらの緩やかな道です。です。ツゼーからツムートへ向かうとマッターホル  ンの北壁と、氷河の厚さを見ながらのコース
マッターホルンを背にしてフインデルン氷河に向かってのハイキング。
尖った岩はアドラー、そしてモレーンの上にある赤い点はフルーエ・ヒュッテになります。
ショーンビュールヒュッテへ行く途中からは北壁が良く見えます。強い北風画が吹いて稜線を挟んでこちらとあちらでは天国と地獄のマッターホルンです。

    

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